相場を張ってる人間ならばお盆の円高なんてほっとけよと思うかも知れないが、政権を担う方々に取っては由々しき事態である
特に元財務大臣の看板を背負って総理になられた菅総理であれば尚更なのだろうか?
本日新聞紙面を賑わしていたのは日銀の新型オペレーションの話題
何もしないよりはいいのだけれど、産経新聞によれば内外金利差で為替市場に訴えたいという狙いと読み取れるのだが、果たしてその狙い通りにいくのかどうなのか

経済のお話も規模が大きくなればなるほど自分たちだけの都合では動かないわけで
そこで他国などと調整するための外交が必要になるわけだが、今回他のビックプレイヤー達は果たして円安を望んでいるのだろうか?まだまだ自国通貨安を狙ってやいまいか?
さらにはかつてのビックプレイヤーだけでなく新興勢力も出てきているが、数が増えたことで足並みは揃いにくくなってやしないか?
既存のプレイヤー達を出し抜こうと息巻いていて調整がしにくくはないのだろうか?
様々な疑問が出ては消える、所詮そういった外交の世界など透明性があるわけではないのでわかりやしない、結果が出てからああそうだったんだというのが外交の世界だもんな

日銀批判をしていた人たちの言い分もわかる
いくら自国だけではなんともできないとはわかっていても、ちゃんと他国に対してメッセージは送らねばならないのに日銀も金融関係閣僚もロクな対応をしてこなかったのだから
しかし現総理が財務大臣になられてすぐに円高を望まないと発言してフルボッコされたのはまだ8ヶ月ほど前の出来事か、他の大臣も為替相場より来月行われる代表選に気が向いていらっしゃるのだろうか?なんて嫌味の一つも言いたくはなりますよね
経済政策って自国だけではなんともできない部分があるので本気で取り組むならば日銀だけとか財務省だけとかでなく、ちゃんと政府一丸となって取り組まなければならないわけで、補正予算も外交交渉もすべてが統合されてはじめて効果の発揮されるものではないのかと
しかしながら総理のおっしゃるような財政規律を整えながら、さらに増税を視野に入れての経済運営となると本当にこれは難しい話になるわけです

話がとりとめもなくなるのでこの辺りで切り上げますが
テレビや新聞やらの目がどうも権力闘争の方に向きがちではありますが、マスコミに煽られることなく、しっかりとした経済運営をしてもらうように声を上げることの方が重要なのかも なんて思う夏の一日でした