話は数年前に遡ります

万博を機にとなくなってしまった矢田川をもう一度復活したいと活動し始るとのことでした
個人的に「地元の祭りは地元の若者が継承するのが筋」という持論にてあまり積極的に参加しておりませんでしたが、当時の親分や後援会青年部が一同に参加したため、必然的に事務的な処理をやっておりましたが途中で後援会青年部と切り離し、NPO法人化を目指したのが3年ほど前だったかな?
書類の都合上で理事として参加することになりましたが、当時の会長との活動方針がまったく合わず、とにかく上げて既成事実化をする会長他と、地元住民に説明を行って巻き込んでいくべきだと主張する私、結果は鶏と卵みたいな論争かも知れないけれど、どうしても名古屋市北区に住んでいない身としては地元の祭りを地元の方の手で復活して欲しいという思いが強かったからのこと
クリスマスくらいの時期に上げ続けて昨年で3回目、途中会長も地元の若手に変わり、さらに選挙結果から私個人として参加する理由も薄くなり疎遠になっていってもう1年
書類を書き換えるとまた審査が大変であろうと初期の頃と書類はそのままで提出してもらい、今年7月に見事にNPO法人として登記完了をいたしました
しかし肝心の花火を夏に上げるという目標は挫折してしまったようで、今後の協議をする中でぼちぼちこの抜け殻のような名前だけ理事を外していただいて、今一生懸命に活動されていらっしゃる方にお譲りをしたいと常々思っておりました

矢田川花火というのは2004年迄続いていた東海地区最大の花火大会、最盛期には40万人を越える人が集まったというから本当に大きいイベント
しかしいいことばかりではなく、夏という季節要因と酒が入ったり女性と一緒だったり、トラブルも多いし、路駐やゴミ問題など迷惑もないわけではなかったわけで
当時会場付近に事務所を構えていた私も駐車場を勝手に使われてしまって自分の車が止められないとか、駐車場出入口に駐車されてしまって出れなくなってしまったことも多々ありますし、さらには事務所前には空き缶や吸殻が投げ捨てられていたのを記憶しております
そういう問題を考えればこそあの規模の花火が必要なのかどうか含めて地元の方と語り合って欲しかったと思うわけで
現会長はその辺りをしっかり地元の方々と話しあってくださっていらっしゃるようなので応援申し上げている次第

いろいろな立場の方がいて、いろいろな意見があって、取りまとめることは非常に難しいかと思いますが、これも地元の祭りと思って頑張っていただきたい
少しばかり携わった身として偉そうなことを言わせていただければ、花火を上げるということより地元の若者が地元の人を説得して祭りを行う、そういうことに意味があるんだと思っているので結果がどうなっても地域の為になることだと思うわけです
地域社会がうまく機能するためには地域での祭りはひとつの接着剤になりやしないか、何でもかんでも行政のせいにしないで自分たちで責任をもって運営するということは本当にこれから必要なことなんではないのかと
振り返れば自分自身、今住んでいる小牧市の地域社会になじんでいるのか?とはっとさせられたりもして
たかが祭りと思うなかれ、地域社会の根底は氏神様を中心とした祭り文化ではないのか?
などと最後まで偉そうなことを書いてこの記事を締めようかと思うのです