私のことを昔からご存知の方には耳にタコができるくらい常に言っている言葉で申し訳ない

民主党政権になってからの外交的失敗、これは最近噴出したかのように思えるが、実は鳩山内閣で全否定しながら何もしてこなかったツケが回っているだけです
政権交代を求める声が上がった時、それは社会保障をどうにかしてくれと言う事だったはずなのに、なぜか鳩山内閣では安全保障をいじくりまくった、いや、いいように変えたのであればまだしも結果何もできなかったに等しい結果だけを招いてしまったわけだ
よく「普天間をどう思います?」「尖閣諸島はどう思います?」「ガス田はどう思います?」なんて話題を個別に出されるのだが、私からしてみればどれも全部同じ問題、東シナ海の制海権確保と、それに付随するシーレーン確保の問題である

地図を広げればわかるのだが、日本だけでなく台湾も韓国もアメリカも、原材料を買い付けているのは中央アジアとアフリカが多いわけで
それらを買い付けるといってもそこには利権があり、ドンパチが必要な場合もある、だからインド洋沖で給油できるとありがたいわけだが、それは置いといて
買った物を運んでこなければならず、それを我々はシーレーンと呼ぶ
日米同盟の根幹は、日本国土が云々よりもこのシーレーン防衛での共闘がメインであると言っても過言ではないくらいに重要な補給線なのだが、このシーレーン防衛の出先基地としての日本はなぜだか鳩山内閣になってこのシーレーン防衛を投げ捨てたのか?と思えなくもない行動ばかりを取っていた
無意識のうちにこれは間違っている!と世論も動くのだが、普天間をどうするとかヘリでどうとか、論点がぶれまくっていてなんのために米軍が沖縄にいなければならないのかをしっかりと把握できないまま議論が進む
やがて目先は中国へ向いた、ガス田の問題を話し合いましょうということで外交が進むのだが中国の強硬姿勢に嫌気がさすような報道
真面目な話、あそこでとれるガスなんてのは全部あっちにくれてやっても痛くもかゆくも実はない、日本も近くに採掘施設を作って掘ればいいだけなのに何を揉めているのかと言えば東シナ海にくさびを打つ形で中国の設備ができることに危機感を抱いているのだからだ
そして締めの尖閣諸島での漁船特攻事件です
これも最初は全然盛り上がっていなかった、少なくとも9月にこのブログにエントリーした時点ではほとんど盛り上がってはいなかったのだ、民主党代表選挙まっただ中で小沢バッシング一色だったのを覚えている
そして結局中国が強硬姿勢に転じてから大きく取り上げられることとなったわけだ

別に一つ一つの事象についてどうこう言うつもりはないし、中国が一丸となって起こしている行動なわけでもないのだが、より日本の方がぐだぐだ過ぎるので中国が上手に見えてしまうこれらの事象
要するに中国は沖縄さえ奪ってしまえばシーレーンを確保できることを知っているという点に置いて強いわけで、日本政府は今までそれをぼかしてきた経緯がある、いやトップは当然知っていただろうし主張もしてきていた、小渕総理の時の沖縄サミットなどはまさに沖縄は日本の領土という世界に向けての強いメッセージとなったはずだ
自民党政権は最後までインド洋へ補給艦を派遣し続けた、これもシーレーン防衛の一員としての存在意義を大きくアピールするのに役立っていたのだ
日本の景気が衰えるのは仕方ない、だが本当に日本人がやる気になったとき、もしくは今の生活を維持しようと思えば思うほどこのシーレーン防衛というのは大切なのに、なぜか今ここでそれを手放そうもしくは積極的に維持しようとしない政権に1年を任せてしまったのは非常に大きな損失ではないかと思うのです

仙谷官房長官ばかりが責められてはおりますが、実際にこの現状を作り出したのは仙谷官房長官以前の鳩山内閣時代に作られた話です
潜水艦増強や集団的自衛権の行使を認めるかもしれないという動きは評価してますが、尖閣諸島沖の処置を誤ったばかりに東南アジアに対しかなり弱腰な印象を与えてしまったのはどう取り戻せるのか?
決断をして実行をしたのは確かに菅総理大臣であり、仙谷官房長官であるだろうと思いますが、その種を蒔いたのは鳩山元総理であり、さらに安全保障に不安を抱えるのをわかっていながらも政権の座に就かせたのは我々有権者であるという事実
国の仕事には大きく二つある、安全保障と社会保障です
この社会保障の部分で期待をして変えた政権ですが、実際には安全保障のことばかりに夢中で、さらに思想信条を優先しすぎるがばかりに我々の生活を脅かすレベルにまでぼろぼろにしてくださいました

政治家のせいにはできません、我々の責任です
我々は今後投票行動を起こすに辺り、口も金も出さねば伝わらないのです、ただただ黙々と浮動票と呼ばれる浮き草のような一票では政治は変えられないのです
圧力団体を作り、そこから口も金も出して主張してくれる代表を権力に送り出さねばならないわけです
同世代の方々はそれを古い政治と呼びますが、政治に古いも新しいもないと思います、浮動票では我々の意見は世論調査というだれが集計したのかもわからない数字によってしか明らかにできないのです
自分たちの意見を政治家に伝え、実行してもらうためにはそういう団体を作ること、団体の再生こそが日本再生の一歩ではないのかと

話がまた大きくなり収拾がつかなくなりそうなので本日はここまで