昨年5月、公職選挙法改訂を進めていた国会は鳩山総理の突然の辞任劇によりご破算となった
この時の案では、ネットを使えるようにしよう、ということと戸別訪問を解禁しようという変更がなされるはずであった
さて、この度我が小牧市も昨日投開票にて小牧市議会選挙が行われました
私個人的にはまったくもって陣営に入らない選挙というのは数年ぶり、さらには小牧市にずっと常駐していて選挙を迎えるというのは実は初めてです
今までは職場に出かけていることが多かったので、選挙戦のムードを感じていたのは土日だけであり、7日間で終わってしまう短い選挙戦の雰囲気を少し察知するくらいで終わっておりました
で、どっぷりと、一有権者として、さらには毎日自宅作業をしながら選挙活動を眺めていた立場として一言申し上げれば
「もうちょっと紳士協定とか結んで選挙戦やればいいのに。」
であります
選挙カーが住宅地を空気の読めない音量で通過していきます、窓を閉めきっていても電話の声が聞こえないくらいの音量です
戦っている陣営にしてみれば必死なのはわかるのですが、仕事の電話をしている身としては正直迷惑以外の何物でもありません
ただでさえその音量で通過するのに、さらに30余名の候補者がここぞとばかりに殺到し、住宅地の入り口にある我が家など多い時で同時に数名の候補の選挙カーが押しかけ、さらにそれらの選挙カーが好き勝手がなりたてます、多い時など5分毎に選挙カーがやってくるような、そんな感じです
小牧の政治背景などを詳細に存じ上げないのでさっぱりわかりませんが、通常選挙カー同士が同じ区域に入った場合、両者ともにボリュームを下げるなどしてエールの交換程度で通り過ぎるものではないんですか?と思っちゃったり
2台程度なら毎日、3台交錯することもしばしばあるのに、それぞれにそれぞれのボリュームでそれぞれの主張を繰り返しているだけで雑音異常に思えてならないのです
正直選挙の現場を知らないわけではない私からしてみても「うるさい」「迷惑だ」と思うことしばしば
朝8時から音を鳴らしてもいいのはわかるけど、そんな大音量で走るなよと、選挙カーの声で叩き起こされ続けると怒りたくもなるもんです
電話作戦などは思ったより少なく、我が両親が老人会などに所属しているので電話というよりは老人会の方が回ってきてとか、歩きに出かけた際にお願いされていたのでしょう
これに関しては思ったより静かで安心したのですが、演説会の動員票がポストに入っていて驚きました
動員票というのは日時と場所が書いてあるだけです、当然候補者の名前が入った物は認められたモノ以外配布できませんのでそういう形になるんですが、手渡しなりしてもらわないとだれの動員票かさっぱりわからんw
本人達にとって、名簿に入っている名前は自陣営の支援者と思い込んでいる節がありますが、実際にどこかの組織に所属していればそこら中に名簿が流れているわけで、選挙はがきなども3陣営くらいから届くのが当たり前なのに、この動員票はだれのなんだろう?w
ざっと書き上げましたが、選挙というのは公職選挙法の規定に基く活動であるため、できることが限られているわけです
選挙カーによる街宣活動、電話攻撃、選挙はがき、ポスターの掲示、演説会の開催
その中でもっとも広く訴えかけることのできる街頭活動は力の入る部分であるのは当然だろうと思うのですが、さすがに狭い小牧市に30余名の候補者がいるとうるさいですね
私は通勤などないので駅前に行くことはないのですが、通勤時間帯の駅前などどうなっていたのか?と、一度見に行けばよかったかなと後悔したりしております
まあそんな選挙戦の文句は置いといて、これら活動の元になっている公職選挙法を年明けから始まる通常国会にて見直す話が出ております
定数含みの話なので選挙制度がどこまで変わるかわかりませんが、一応前回検討していたネットの利用と戸別訪問の解禁辺りは含んでくるのではないか?と思っております
ただこれ、インターネットユーザーの中には「ネット選挙だ!」と歓迎するムード一色ですが、実際に選挙陣営としてみれば「戸別訪問」の方が大きな武器になるわけで
ネットで選挙するんだ♪って思っていたら今度は自宅のチャイムがピンポン鳴りまくる、そんな選挙戦に様変わりするだけかもしれませんよ
そこら辺も注視しながら、公職選挙法改正のお話に耳を傾けていただければ結構なのかと思っております