私のプロフィールに元衆議院議員秘書とあります
ちょうど4年前、当時の麻生内閣下で行われました政権交代選挙にて、私のポジションはまさにインターネット対策担当でありました
このブログ内でも「ネット選挙」で検索をしていただければいくつかのエントリーを発見できることでしょう

先日公職選挙法改定案が可決され、遂に今までグレーゾーン(つまり明文化された規定がなかった)インターネットの利用規定が公職選挙法に盛り込まれたわけです
これでやっと選挙にネットが使える!と喜んでいらっしゃる方々も多いのでしょうが、その前に選挙ってどういうことするかが理解できていないとさっぱり意味をなさないわけです
その辺りは過去のエントリーに譲りましょう

当時の選挙中に、候補者ではなく私個人宛てに数社のマスコミからネット選挙についての取材がありました
そのどれもが忙しい中時間を割いたにも関わらず満足いく記事ではなかったですし、散々撮影に付きあわせておいて顔写真どころか名前も出されずにイラッとしたこともありますが、そういう愚痴は置いといて、マスコミの皆様がいかにインターネットを知らないかということを痛感した次第であります
あれから4年経ってますから現在はもうちょっとはマシでしょうけれど、やはり記事などを見ていると発表されたことをそのまま書いているなという印象を受けます

現場において、普段の政治活動からインターネットを活用している議員であれば公示後の2週間の期間もインターネットを使える利点はあるでしょう
逆にそういう手段を使わずとも政治活動が成り立っている議員の場合にはそんな物使わなくても十分に当選できる票を取れることでしょう
しかし、顔と名前の知られていない候補者にとってはインターネットをいくら駆使しようとも街頭活動をいくら繰り広げようとも知名度を普及させるのは困難であることに違いはないことでしょう
インターネットとは、すでに生活の一部でありコミュニケーションツールとしてもメジャーな存在であるのでどういう活動をしてきたのかというバックボーンにより評価のわかれるところだと思うのです
一方で、ネット上に散らばる政治に興味のある人々にはたらきかけて後援者や党員になってもらい、インターネット上での活動を支援してもらうという考え方は成り立つようになります
しかしこれも入り口がインターネットなだけで、実際に会って信用を築き上げていかないと組織として堅牢な物には当然ならないわけです
つまりインターネットはきっかけであり、その後のお付き合いの中で信頼関係を構築しなければ意味がないということでもあるのです
この辺りのことも過去の記事を参照してくださいませ
後援会を作るに当たり、知り合いを紹介してもらうという手法をインターネット上で繰り広げるだけということになるわけですが、実にこれこそがインターネットの正しい使い方ではないかと言っているわけです

気になるネット選挙を展開した結果でありますが、実際に事務所にまで足を運んでくださってお手伝いいただいた方が数名いらっしゃいます
聞けばその人達のコミュニティは数十人単位のコミュニティだったそうで、地元の議員を応援しようと活動をすることに決めてその方は我が事務所へと駆けつけてくださったそうなのです
選挙事務所とは、知らない人にはとても入りにくい場所です
「だれだあいつ?」
という視線をビシビシ感じることができるでしょう
しかし彼らはそんなアウェーな雰囲気にも耐え、最後まで選挙戦を闘いぬいてくださいました

こういう若者との接点を持つという意味においてインターネットはとても有効だと思うのです
今まで顔も見たことのなかった浮動票なる存在、まさに彼らのことです
そういう垣根を飛び越えて交流し、そして巻き込んでいくためのツールがインターネットであるわけです
だから選挙期間中に突然使い始めても意味がないと申し上げているわけですし、普段からネットコミュニティを形成しておいて定期的にオフ会などをしないともったいないですよと説いているわけです

なかなか限られた文字だけの表現ではやりにくいのですが、IT屋さんとして、また政治の現場に立つ者として、考えはしっかりとしております
自分が立候補する際にはしっかりとやらせていただきます
また、もしこの手のお話をしたいという方がいらっしゃればお気軽にTwitter @MaguroFx もしくはFacebookの佐藤大五郎までお問い合わせください
時間の許す限り語り合いましょう