マクロスフロンティア〜サヨナラノツバサ〜 のエンディングが未消化?!きっちりとオチつけてるじゃん

ネタバレ全開なのでまだ見てない人は読まないようにw

基本的に三角関係とそれぞれのキャラの描き方に徹底的にこだわった劇場版マクロスフロンティア
個人的には主人公達の活き活きとした姿にうれしい限りなのですが、なにやらインターネット上ではアルトがどっかに消えてシェリルが昏睡状態なのが気に入らないという
だが敢えてこういう提言をしてみたいんだ

マクロスゼロの最終回、鳥の人に取り込まれたサラと、それを助けようとして叶わなかったシン
サラと鳥の人はそのままフォールドしてしまうのだが、気持ちは通じているとばかりにマオの歌に乗って??なのかどうかわからんが、シンもそのままどこかへフォールドしてふたりとも消えてしまいマオだけが残される形となり、後付ながらマオがフォールドクォーツを継承するわけだ
つまりサラとシンを繋がっているとするために必要なのはまだ人類がロクにプロトカルチャー技術を理解していない現代よりちょっと進んだ技術の世界では物理的にシンがサラのところへいくしか選択肢がなかったわけだ

さて、それから60年近く経過し、人類は絶滅の危機を乗り越えてたくましく技術進化した時代のマクロスフロンティアではどうだろう?
その中ですらさらに最新技術(ってか遺跡文化だけどw)のフォールドクォーツというモノのおかげでいわゆるIT革命に匹敵する技術革新が起こったわけだ
フォールド断層すら飛び越えられる通信技術の発達により、時間と距離の概念を超えられるようになったわけだ
ここ忘れちゃいガチだけど要注意ね
だからアルトが最後にどういう能力を発揮して、どういう道具を持ったままバジュラ女王と消えていったのかを思い出していただきたいわけだ
元々イツワリノウタヒメにてイヤリングを付けただけでシェリルと同期したアルトが、サヨナラノツバサ終盤はまるでニュータイプ?イノベイター?みたいなくらいに同期しまくって、行方不明だったシェリルとたやすく同期して過去の記憶を思い出し、最後はバジュラ女王とも同期に成功したわけだ
つまりアルトはどこにいてもシェリルとコンタクトが取れるわけだ、つまりどこにいても生きてさえいれば遠距離恋愛可能というスペシャルな技なわけだな
TV版では超時空ビンタみたいな、感覚的なモノまで同期可能となれば別にどこの世界にいようとも今のIT技術以上のコンタクトが取れるわけ、それこそ超時空エロとかも可能なのだろうね

そうなった時に果たして物理的に離れ離れになったことが本当に悲しいことなんだろうか?

ゼロの時代ではそう思ったからシンは追いかけたいと思い、そして実際に追いかけたわけだ、どうやってかは知らんがw まあこのあたりはプロトカルチャーと叫べば許される作品だからどうでもいい
しかしフロンティアの時代にはもっとすごい道具の発見(発掘?)により物理的に追いかける必要なんてまったくないわけだ、特にシェリルの体がボロボロな状態なのに無理しておっかけたらそれこそ同期すらできなくなるってこと
愛の告白途中でフォールドしてしまったアルトだが、ちゃんと続きはフォールドクォーツを通じて伝えているだろうし、その伝えていることをシェリルも受信できているから最後に意識がないとされている時でもイヤリングは光るし、何かブツブツしゃべっている表現がされているのだろうにと
もっと言えば、シェリルは別に病気は治っているんだけど、せっかくラブラブ途中なんだから邪魔しないでよねっ!!くらいに思って自発的に目覚めていないんじゃないかな?とすら思えるし、それに気付かずに一生懸命シェリルを助けようとしているランカをウザイからジャマしないでっ!!くらいに思っていてもいいくらいの状態に思えるわけだ
生けるフォールドクォーツ的存在のランカなら普通にアルトを感じられるはずだし、アルトもコンタクトを取りたければ取れるはずなのにアルトとコンタクトが出来ている様子もないし、どこ行っちゃったんだろ的なこと言っちゃってるし、シェリルともコンタクト取れていないっぽいから多分この解釈であっているはず
ランカの振られっぷりが徹底されていてかわいそうにすら思えてこないか?

だからいろんなところでせっかくアルトに思いが通じたシェリルが離れ離れになっちゃってさらに意識なくなっちゃってかわいそう

なんて思っている人がいたらあなたはそのまんま劇中で最後までアルトがいなくなったことに悲しみ、シェリルをかわいそうだと思って甲斐甲斐しく世話をするランカ・リーと同じ状態ですって自ら宣言しているような存在ってことです
ほっといてもアルトとシェリルはよろしくやってます、だからあんたも早く自分の生活に戻れよ!みたいな終わり方だと思えばOK
ランカは歌と恋をがんばれよ、おれたちもマクロスフロンティアにばかり夢中になってないで仕事も恋愛もがんばれよ みたいな

まあ解釈は人それぞれだから、自分なりに少しは考えてみてはどうかと思うわけだけど
忘れ去られてしまっているかもしれないが、そもそもマクロスフロンティアは誤解をテーマにした作品です!