FootballManager2013というサッカーゲーム

私とこのシリーズの関係は非常に長いモノでして
かつてはChampionshipManagerというシリーズだったんですが売り先と開発元が揉めてこのタイトルネームになる前からのお付き合いでございます
揉める前にはJリーグも存在しておりまして、そのグランパス分のデータ担当などをしてクレジットに名前を載せていただいたこともありました

ああ、懐かしきあの時代

ということで、FootballManagerになり発売元がSEGAになったおかげでしばらくは日本語版が出ていたのですが結局サカつくの方がかわいいのか日本語版の販売は消え去り
今では有志による日本語化に頼らざるを得ない状態となっております
FootballManager日本語化サイトはこちら
おかげさまで楽しくプレイをさせていただいていたのは2009年までのこと
この数年、すっかりプレイをしておりませんでしたがSteamに懐かしいFootballManagerの文字を見てついつい購入
だって19.99ドルだったんですもの


4年前も試合の画面はもう3Dになっておりましたし、スクリーンショットを見た段階ではそれほど変わっていないのかなという印象でしたがやってみてとんでもないことになってました
かつてからのシリーズは監督と言えどもほぼオーナー状態で余程理不尽な契約でも無い限りは理事会も口を出して来なかったのですが、すっかり年月が過ぎ、とても理事会がアクティブになっていらっしゃいます
いつも通りROMAで始めたのですがトッティーとデロッシの給料が高すぎて移籍資金がまったくない中でのスタートとなるのですが、無名の監督では理事会に金を出してくれと交渉すらできず、かといって年老いたとは言えチームの看板選手であるトッティーを首にできるわけもなく、だれも獲得できないやん って思っておりましたら理事会から要求があがります
「若手の選手を使ってやってくれ」
なんともまあ口うるさい上司を抱えたもんです
部下も多種多様になり、さらにはスタッフのアドバイスなんていう便利な項目が増えてこちらがぼけーっとしていて契約更新し忘れるとか拗ねてる選手に気付かずに放置してしまい感情がこじれるなんてことはなくなりました
トレーニングもとても変わっておりまして、なんといいますか、とてもやりやすくわかりやすくなっております

戦術が大きくかわっていて戸惑いました
ポジションと別に役割というのができておりまして、これは目新しいと思うのですがしかし以前からこういう役割の好みみたいな個性はマスクデータっぽいので再現されてたっぽいのでそれを敢えて表にだしてきたのかなと思うわけです
全体的に親切になったのは、選手の能力値を見る際にこのポジションのこの役割ならどこが重要だよということがわかるようになったこと
これのお陰できっと今までパラメータの多さにイライラしていた人達は悩むことはなくなったことでしょう

さて、ROMAでわけもわからずに進めておりましたらどうもディフェンダーが弱い、しかし前述の通り補強資金はあまりなく、現有戦力では高さがどうしても足りないわけです
理事会に金出してといっても聞いてもらえずにスタートします
戦術も固まらない中でリザーブやU-20の選手管理を任せっきりにしていたらポンポンとレンタルに出しやがって選択肢がどんどん狭くなります
とりあえずセリエAのトップチームとは思えないレンタル移籍という形でポストプレーができるFWを確保しましたが地味な移籍市場はそれで終わり
3−5−2のシステムで格下相手の開幕戦に臨みますがザルディフェンダーばかりの中でシステムは機能せず引き分けでファンをがっかりさせてしまうわけです

こりゃ首も近いな

このゲーム、シビアなので結果がでないと首になるのです
まだ引き分けだから不満程度ですが連敗でもした日には無名の監督なんてさくっと首ですよ
ってことで真面目にいろんな戦術を試してみます
スタッフのアドバイスに4−5−1が向いているというので次戦を4−5−1で迎えるも役割がうまく振れていないのかさっぱり機能してくれていない
実は戦術の中にももっと細かい設定ができるところがあるのを知らずに数戦進めてしまいました
そして試合中のアドバイスにもっとダイレクトパスを出すように指示しましょうとか言われて、どこにあるんだよとググったら発見しちゃいましたw
それまで何度もいじりまくった戦術をもう一度組み直し、ストレスの貯まる試合を何度も経験してトレーニングスタッフからレポートが上がって来ました
「もっと戦術トレーニングをしてください」
なんのこっちゃ?トレーニングは良きにはからえとお願いしているではないか
そして気がついてしまったのです、なぜ戦術がうまく機能しないのかを
戦術にはそれぞれに習熟度が設定されていて、日頃の戦術トレーニングで溜まっていくのですがいじるとこれが下がるのです
つまりおれは戦術トレーニングもしないままコロコロと毎試合戦術を微調整していたものだからまったくもって戦術理解度が足りていなかったわけです
この辺りもかつてはマスクデータで表には出なかったのでしょうが、すっかり導入されてたわけですね

シーズンはすでに前半の前半、さらに真面目に戦術を考えます
ここまではあまり強敵に当っていなかったので1敗2分した程度でそれなりの位置に居ますが今後強豪と連戦です
トレーニングは戦術を高い強度で設定し、問題の戦術です
4−5−1をベースに不安の残る4バックのサポートのために2枚のDMを置いて、人材不足の中でMCが足らないので一気に前目にAL、AC、ARと攻撃的ミッドフィルダーを並べて1トップという形にしてみました
前線へのパスの供給はイタリア随一のレジスタで高給取りのデロッシ様がいるんだからなんとかなるだろうっていう個人頼みの戦術です
そして天王山たる首位ユベントス戦を迎えるまでこの戦術固定で習熟度を上げて置きたいのです
思った通り、サイドに配置したドリブラー二人が大活躍し、なんと期待もしていなかったレンタル中の若手フォワードもなんとなんとポコポコ点を取ってくれます
トッティーも高給取りなりの仕事をしてくれますし攻撃はなんとか大丈夫っぽいですし、守備はまあなんというかセットプレーで高さを活かされるとどうにもならないレベルでしかありませんがノーガードの打ち合いだと思って試合を進めます

そして運命のユベントス戦がやってきます
ってかユベントスチートなんじゃね?ってくらい負けてません
1敗2引き分けとかいう成績です、ここまで奇跡的にキャプテントッティーの負けん気の強さからなのか負けてはいませんけど2敗2分ですので丸っと勝ち点3差の2位につけてますがホームでユベントスに負けると追いつける気がしないのでここでなんとか追いついておきたいところ
しかしザルの守備が心配でたまりません
一応守備的に配置した5−3−2のシステムもあるのですが、ホームで弱気じゃいかん!と攻撃的ないつも通りの4−5−1で戦います
ボッコボコです、でも幸い相手のシュートはポストに嫌われてこちらの攻撃は見事に決まってくれて2−0のまま終盤残り15分
すっかり守りに入った監督のメンタルでして守備的に指示をし相手の攻撃を凌ぎきる構えだったのですが、やはり高さ不足が露呈してしまいます
コーナーキックからドカンと決められ、キリキリする胃袋の状態の中で残り3分のところでまたもコーナーキックからドカンと決められなんと同点にされてしまうのです
オリンピコの悪夢と勝手に命名しようかと思っていた矢先、ロスタイム中になんとなんとサイドからのクロスになぜかドフリーのトッティーが見事にボレーで決めてくれました
試合は残り30秒くらいだったと思います

泣きました、本気で泣きました

しかしその後、ラツィオには快勝したもののミランに負け、さらにインテルに引き分けてシーズン前半を終えた時点であれから負けていないユベントスとの差は5差
3位以降は完全に引き離しているものの、ユベントスに追いつける気になれません
そこで理事会からさらになにやらアンケートがありまして、優勝争いするから移籍資金くれ!って答えたところ微量ながら3億円ほどくれました
3億円ではトッププレイヤーは当然無理です、桁が一つ違いますからw
そこで安くて移籍リストに乗っている選手を探すのですが移籍リストに乗っている選手すら買えない悲しさよw せめて10億円くらいくれw
仕方ないので34歳の引退寸前ですが高さには文句のないセンターバックと契約をすることにいたしました
当然理事会は納得のいかない移籍といい、スタッフからもふさわしくない選手とまで言われてますが、お前らもっと金よこせよw
そしてイタリアセリエAの中でもトップチームのROMAは信じられないことに補強はこれだけで終わったのです
移籍市場が閉まる瞬間、猛烈にインタビューが来ます、だれを取りますかだのなんだの
適当に答えてますが選択肢があればこう答えたいのです

金がないので欲しい選手とれないの!

こんなお金のない状態でもユベントスとくらべて楽なのは国内のリーグとカップ戦だけやっていればいいお気楽チームだということです
国際試合の多いユベントスさんはズルズルと引き分けを重ね、なんとなんと遂には勝ち点2差にまで追いつきました
我がROMAはあれほどふさわしくないと言われたロートルディフェンダーが大活躍で守備が安定したおかげでなんと攻撃陣の爆発もあり連戦連勝が続いたのです
ほれみろ ふっふっふ
理事会は若手を起用してくれてこのポジションに大満足っておい、移籍資金ないから渋々若手使ってんだぞw
ファンもロートルの獲得に不満だったくせにその不満が消えたもようです

国内だけでいいのは本当に余裕がありまして、イタリアカップでユベントスと当っても余裕の勝利です、アチラさんはけが人だらけでスタメン組めなかったっぽいしおかげで優勝いたしまして、無名の監督からついにタイトルホルダーになったぞい!
次はリーグ制覇です!
とか気前よくインタビューでは言ってみるものの、こちらもそれほどタマが揃っているわけではないのでけが人一人で状況が一変する感じ
さらにロートルよろしく、トッティーもパヌッチも衰えが見え始めてしまいスタメンで使うには辛くなってまいりまして、いよいよ世代交代なんです、とはいってもトッティーさんもう1年契約あるんですけどね 彼さえいなきゃ人件費大幅に減るでしょうに。。。
そしてユベントスとの直接対決を迎えた頃にはアチラさんが勝手に自爆してくれていて気がつけばROMA首位で勝ち点差3つけておりまして、直接対決勝たなくても他で取りこぼさなきゃイケそうな雰囲気になっておりまして
直接対決は当然アウェーなのでドン引き5−3−2を使用、この頃にはすっかり習熟度も高くなっていてキビキビと選手たちも動いてくれます
アチラさんはイタリアカップの時より酷い状態でロクにスタメン組めてません、ですのでこの結果なんでしょう
とは言え勝ち点差は3なので出来れば勝っておきたいところです
試合が始まって戦術指示はカウンターだったのですが、なんと開始3分で見事にカウンターが決まって先制点をGET
なんという幸運w
その後もギリギリで凌いで前半終了
後半も圧倒的に攻めこまれてシュート打たれまくりますがなんということかさらにセットプレーから追加点を上げることができまして、なんということでしょう勝っちゃいました
監督同士のエールの交換を頻繁にしているのでとても仲のいい二人と言われておりますが、ガッツポーズを隠せませんw

そしてその後、こちらもグズグズになりましたもののユベントスもシーズン前半ほどのチートぶりは鳴りを潜め、なんと優勝し無名の監督が二冠を達成したわけです!
っていってもおれこのシリーズやりつくしてるから当たり前かもしれんw

実際にトレーニングだとかスタッフが参加してる雰囲気とか、とてもいい改良が加えられている一方で基本は変わっていないので昔からやっているプレイヤーにとってはかつてのノウハウがとても活きるシステムですね
簡素化されていてゲームを進める速度も上がりますからポンポン進められます
戦術も新しいのが嫌なら今までのクラシックも選べるようですが、せっかく作った人がこれがいいと思って作ったシステムなのだからと敢えて新しいのでやってましたがよく出来てますよこれ
若手選手を育てるプレーなんて今までしたことなかったですが、結果21,22歳くらいの選手を5人も使い、それぞれに成長させたので評価は上々
そして翌年も当然のように監督として契約してもらい、今度こそは移籍資金には困らないだろうと思っていたら全然移籍資金くれないんでやんのw
だからトッティーさんを首にして人件費削れよっていうw
セリエA優勝チームにありえない経営難だろこれw

こうして貧乏ローマ監督は現有戦力だけで二年目も優勝しろと無茶を言われるのです

とても面白そうなゲームでしょ?
サッカー好きならたまらないデータ量と、イギリスのゲームならではのサッカー観がありますし、国内の甘っちょろいゲームとは違いシビアでたまりません
気が向いたら一度やってみてください、パソコンのスペックはかなり要求されるかもですけど