イチローとおれの差
タイトル書いてて飲んでたコーヒー噴出しそうになったがガマンガマン
おれとイチロー、同じ愛知県出身で年齢は1つ違い
方や日本のトップアスリートで方やただのおっさん
年収も全然違うしあっちは元アナウンサーの嫁さん、こっちは嫁の来てもない負け組み
そもそも比べることもできないほど違うわけだが、今回のWBCを見ていてイチローに共感できる部分が多いから不思議だ
ずっと不調だったイチロー、不調だったというか毎回シーズン序盤にはそんなに調子がよくないからあんなもんと言えばあんなもんなんだろう
マスコミもイチローを意地悪なくらい追いかけまわすし、そのうち同情から代えろという批判の声に変わって一番辛いのは本人だったろう
たとえ1安打でも出ればマスコミはイチローにヒットが出た!と騒ぐが野球ファンは認めない、イチローが1本しか打てないの?って目で見る
原監督が求める繋ぐ野球、しかしWBC通してみれば残塁の山、繋げてないわけでその繋げてないところにやっぱりイチローがいたりする
さぞ辛かろう
別に本人に才能がないわけでなし、別に努力していないわけでなし、とにかく結果がでないもがき苦しむこの感じ、社会人のおっさんならばだれもが感じる閉塞感
そこからストレスが溜まり自律神経がイカれてきて最後には心療内科へと足を運ぶくらいになるまで追い込まれる、そんなのが日常な人も多いんじゃないか?
WBC決勝、序盤から1点を争う展開の中、9回を迎えた時点で3-2
しかし継投失敗か?ダルビッシュが1点を奪われ同点とされ、延長戦となる
「負けるんじゃないか?」
日本中がだれもがため息と不安で一杯の中、10回にチャンスがくる
しかしこのパターンは何度もみた残塁を積み上げたパターン、そうヒットが繋がってチャンスを作るもここ一番で打てないイチロー
この日もバントしたりしてそこそこの役割は果たしてはいるが日本中がイチローに期待している役割までには達していなかった
イチローは粘る
その後の記者会見でこの時の様子を語る
「僕は持ってますね。神が降りてきたという感じ。日本中のみんなが注目しているだろうと思って、自分の中で実況して、普段は結果が出ないんだけど、それで結果が出て、壁を越えたと思います」
結果を出したから言えることだろうけど本当にすごいな
自分の立ち位置を客観的に見てプレッシャーをはねのけての結果だ
おれならどうだ?って考える
打てない時点で自分から代えてくれと原監督にお願いするか?打てませんと弱音を吐くか?だれかに甘えたいと彼女の(いないけど)ひざまくらに逃げ込むか?
こんなに客観的に状況が分析できていたら怖くてあの場所に立っていられないだろうと思うんだ
それでもあそこの場所に立って、そして勝ち越しの2点タイムリーを打つ
多かれ少なかれ、思い描いたことは違えど大体あの場面を見ていた人は同じことを考えたんじゃないか?
自分ならどうする?どうする、おれ??って
だからこそそれまでイチローなんていらなくね?って言ってた人たちもイチローを絶賛するわけだよな
自分に厳しく、淡々と安打記録を積み重ねているように見えるイチロー
前回のWBCの時も非常に人間味溢れる姿が見れてよかったが、今回のWBCではもっともっと深いイチローの強さみたいなものが見えてもっともっと好きになっちまったな
イチロー君、とっととメジャーなんてやめて早くドラゴンズへおいで!
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