日本代表に足りなかった物
今朝方の第三戦を見て、よく戦いました
これで日本のワールドカップは終わりましたのでスタッフの皆様、そしてシーズンから休まず動き続けた選手の皆様、ゆっくり休んでください
TwitterやFacebookにも投稿しましたが(以下投稿した原文
16年前まではワールドカップに出るのが夢だったんだぜ?
4年前には自分達のスタイルじゃ通用しないって直前に捨てたんだぜ?
今回はいろいろ不満もあるだろうがワールドカップの舞台で自分達のスタイル貫いて負けたんだ
胸を張っておれ達弱いんだって言えるところにやっと立てたんだと感慨深い
(原文終わり
とにかく過去最強の日本代表選手陣が世界に通用するのかどうかの戦いでしたので終わってみて自分達はまだ通用しないんだということがわかったということが今回の収穫であったろうと思うのです
実はこれ昨年のコンフェデ杯でわかっていたことなんですが、今回はそこまで強い相手ではない相手と戦ってもこの結果です
これらは我々見ている人間よりも、実際に戦って結果の出せなかったスタッフや選手がより痛感しているでしょうが、我々みているだけの人間でもわかりやすいように数字を使って考えてみましゅお
枠内シュート(ショッツオンゴール)の数というのを目安にします、この数字は決まったか決まってないかではなく、シュートの飛んだ先がゴールの枠内かどうかを示す数字です
通常(なんの通常だよw)この数字の3割程度が得点になると考えられております、まあ時にオチョアみたいなスーパーセーブ連発でそうならない場合もありますので試合も平行してみていないとまともな評価にならないんですけどね
で、その枠内シュート数
コートジボワール戦 枠内シュート4 ゴール1
これは数値的にはOKですが、枠内シュートの少なさが目立ちますよね、実際に試合を見られた方はあの攻めない日本代表にイライラしたと思いますが、まさに数字に現れております
ギリシャ戦 枠内シュート11 ゴール0
10人相手に攻めきれなかった試合です、枠内シュートは11、他にも枠外にいきましたが決定的に崩したケースが数回ありましたが結果は0得点です、対してギリシャは枠内シュート5と守り重視だったことが伺えます
必死に戦ったのですが効率的な攻めであったかどうかは不明、個人的にはもっと前で潰れて休憩の時間とセットプレイからの得点を狙ってもよかったのではないかと思いますし、終盤のパワープレイは今でも理解不能です
コロンビア戦 枠内シュート13 得点1
前半からよく攻めていたのでギリシャ戦よりもシュートの数も多いのですが、結局得点は岡崎のダイビングヘッドのみでした
コロンビアの枠内シュートが9で得点が4ですが、これらもゲームプラン通りなのでしょう
日本が疲れ始めた後半にロドリゲスを投入し空いたスペースと数の少ない疲れたDF相手に点を取りに行って効果的に取ったことが伺えます
さて、総評として
選手個人の問題としては決定力不足です
チャンスは作れています、ギリシャ戦でも内田が効果的に崩してから低いクロスを入れたりというシーンがありましたがどれも得点につながらず、コロンビア戦でも決定的場面でシュートを浮かせてしまったりなどなど
全力で走っているから最終プレイの精度が落ちていたり、気合いが入りすぎていて普段とは違う硬いプレイになっていたりするのでしょうが、ボールはゴールに入ってナンボです
シュートは打てていてチャンスも作れているので決めれるかどうかは本当に時の運なのでしょうが、この時の運が味方してくれるような選手がいなかったと思うしかなさそうです
ベンチの問題としてはゲームプランが甘いということでしょうか
対戦相手はどこも日本をしっかり研究してきていて、その対策をしっかりととってきていました
ギリシャも人数が減らなかったら後半どうしてきていたのかを知りたいくらいです
一方日本はなぜか王道を行く自分達のプレイにこだわった感があります
それはそれで必要なことだとは思いますが、残念ながらそこまで日本サッカーという形ができていなかったのではないかとコンフェデレーションズカップで痛感したはずではなかったのでしょうか?
背の高いDFを要したチーム相手に終盤パワープレイをしてみたり、選手交代が遅れて機会を逃したり、三枚目のカードを切らずに攻めきれなかったり、特にコロンビア戦で最後の清武投入が思い出つくりのモンドラゴンと同じ時間というのはいただけませんね
確かに今回の日本代表の選手層は強いと思いますし、選手たちも海外でプレイしていて個人的に世界との差を感じ取ってはいるのでしょうが、それをいかにうまく使っていくのかは過信しすぎた感じが否めませんね
とはいえ、自分達のサッカーにこだわって世界を舞台に戦ったことに個人的には評価をしたい
前述のとおり、4年前はワールドカップ直前の親善試合で自分達のサッカーでは通用しないと痛感し、突貫工事で守備的戦術に変えて結果ベスト16になったのですがやっぱり攻撃的な戦術で戦って欲しかったと思うこともあるわけです
今回はワールドカップで優勝するというビックマウスを実証しにいって実行して、そして惨敗したのですからいい勉強になったと思うのです
戦っているのは我々おっさんではなく、現地で汗かいた若い選手たちです、彼らがいい経験をしたのであれば後々にその経験が生きてくるでしょうからそういう意味でも日本サッカーの発展にはいい経験だったと思います
4年後、8年後、12年後、16年後、またワールドカップに出られるチャンスがあるとすれば今回の経験はいつか日本が経験しなきゃいけなかった経験として生きてくるのではないか
そう思うと帰国する選手たちにかける言葉もいろいろになると思うのです
「よくがんばったね。」
と褒め称える人もいるでしょう
「ビックマウスが、結果も出せずに何しに帰ってきやがった。」
と批判する人もいるでしょう
どれも正解だと思いますし、どうか思い思いのことを口にしていただければと思います
そしてこの悔しい思いを忘れないで今後もサッカーを愛し続けてくれればと思うのです
ああ、サッカーって本当に素晴らしいですね
ちなみにワールドカップはまだまだ折り返し地点です
決勝トーナメントが始まるわけで、これからが本番です
まだまだ連日連夜の夜更かしは終わりそうにありません
ああ、ワールドカップって本当に楽しいですね!