マクロスフロンティア小説版 第2巻
ヒマを見ては読んでいるマクロスフロンティア小説版も遂に第2巻を読み終えた
アニメ版でいうところのマクロスゼロの映画を撮影するところからガリア4での出来事まで
前半部分の折り返し部分であり一度目のランカ救出でもある
マクロスフロンティアを一度通しでアニメで見ているのでその対比表現の妙というか、このときのアルトはガリア4でランカに対する恋心に気が付いてしまった直後にバジュラにランカを攫われてシェリルの微妙な気持ちにも気が付かずがむしゃらにランカを助けるためにバジュラの準女王級に突撃していくわけだ
アルトに「私のために生きて帰ってくるのよ」って言いたいけどいえないシェリルと、熱くなりすぎてシェリルに対して「ランカは必ず連れ戻す」としかいえないアルト
そもそもシェリルがお前に空飛ばしてやりてーって連れてったのになんて仕打ちをしやがんだと思いつつ、これがないと二度目の救出である最後の盛り上がりに繋がらないから仕方ない
シェリルとランカの逆転もこの回で描かれる
アニメ版の主人公はシェリル・ノームだと思っている
絶頂期から転げ落ち、命も残り少ないとされ絶望の淵に落されながらも歌と恋に生きる少女
小説版だとアルト君の内面が見事に描かれているし歌舞伎設定ももの凄く生きているし、とても主人公っぽいのだがこの巻のシェリルの微妙で複雑な心境、歌も恋もランカに負けて嫉妬しながらも数少ない友人としての憎みきれない気持ち、そういう複雑さが非常に見事に描かれている
三角関係の妙、これがマクロスだよ!
アニメ版で鼻に付いた余計な学園ドラマが最小限に抑えられ、その代わりにアルトの家に押しかけるランカとシェリルとか、3人の深みを描くエピソードが非常にこの複雑な心境を補強しているのだな
ついでにミシェルの姉の件も自然に処理されている
アニメではわざわざ1話使って結局何をどうしたいのか消化不良に終わった感のあるミシェルの姉だが、小説では見事にミシェルの屈折した性格の一因となっていることがよくわかってよい
さらにアルトに対する思いも非常に複雑でミシェルが非常に活き活きと描かれている
そしてランカを攫われてバジュラに猛烈に怒りを覚えるアルト、そして活き活きとするミシェルとそれに絡んで活き活きと描かれるクラン
さあ次の巻か?その次の巻か?泣く準備はできたぞ、BGMにダイアモンドクレバスを用意したから号泣してやっからな!さあ泣かせろ!!
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