鈴木東錦の親魚 いろいろ

年末くらいから来春にかけての鈴木東錦の親魚探しをしておりました
どうにも昨年の子が気に入らず、その子を使っての繁殖に乗り気でないのと、今いる手持ちの親魚もかけ合わせた結果が今の子達なので夢も希望もないわけで
でもとにかく浅葱色と頭はしっかり出るので後は尾がしっかりと四尾になることと、どうにも好みの問題でしょうが、腹回りがすらっとした子ばかりでるのでしっかりとした腹の親魚を用意しようと四苦八苦
結果としてはヤフオクでいい魚見つけるも落札できず、失意のうちに年を明けてしまいましたとさ

しかたないので金魚屋めぐりするか、っていってもちゃんとしたブリーダーの鈴木東錦を取り扱っているお店も少なく
うじうじしていたら師匠K君から「親魚取りにおいで」とのこと
なんともこの季節ならではのいろいろがあったようですが、それ以前にお仕事が忙しくてあれもこれもを繁殖していられないっていう事情もあるみたいです

ちょっと青水濃くて見えにくいと思うのですが、黒いのがK系すべての元であるメス、母系のドン、通称「グランドマザー」
色の出と頭の出はまさにこのグランドマザーのおかげです
ただしこのグランドマザー、三尾なのでK系は三尾が多いわけです
で、昨年は四尾にしようと別系入れたら色が出なかったりして慌ててK系同士でブリードしたけれど納得行く子がでなくてっていう流れです
残り2匹はオスですが、こちらが静岡のブリーダーさんところから師匠が入手していたそうで今年の春にグランドマザーと繁殖をと思っていたそうですが、今年はブリストルとオリジナルで手一杯になりそうということで鈴木東錦K系の存続をお預かりした次第です

理想というかなんというか、そもそもしゅっと長い個体が好きだったのですが、ひょろ長い体に尾だけがピンと張ってるとなんか尾に負けてる感じがするので腹回りをちゃんと育つようにすればそれなりに貫禄つくんじゃないかって思ってたわけです
しかし縦を伸ばすと腹回りがスッキリしすぎて、腹回り中心にと思っていると寸詰まりしているような感じになってしまってとっても悩み中だったりします
そもそも尾が長く開くのでバランス的に尾だけが目立つのでしょうね
この辺りはらんちゅうやるようになってから感じることで、なるほど過去の大先輩方はこういうバランスの元でらんちゅうにたどり着いたのか、なんてわかってきになって酒のん出るわけです はい

今まではショートテールなんてと思っておりましたが、鈴木東錦の場合、というかキャリコ系の場合というべきでしょうか、骨が硬いというか、尾がしなやかに伸びる感じがあまりないんですよね、これは出目金なんかでもそうだったんですが、長尾なのはいいんですがピンと張っちゃってるので上から見ると尾だけが目立っちゃうんですね
なのでバランス取るとショートテールの方が理想の体型になるんだろうなぁってなんとなくぼんやり考えております
ショートテールにはショートテールの理由があったんですね
で、いろいろ考えながら理想の鈴木東錦、というかもう鈴木さん関係なくどんな金魚にしたいかって考えたら。。。 あれ?これらんちゅうじゃん って振り出しに戻ったりなんかして

やっぱり金魚の世界って深いわ

とりあえず今まではずっとしゅっと長いことばかりを目指してましたし、尾も四尾でピント張ったことを良しとしてきましたが、中寸で厚みのある体と、しなやかにゆらゆらする尾を目指してもいいかなって気もしなくもないんですが、自然の神秘といいますか、こればかりはこちらが仕掛けてなんとかなる部分も少ないのでとりあえずこの組み合わせで繁殖して、あとはグランドマザー系の血を濃くする配合とで2腹くらい取ってみたいと思います

昨年の感じだと、らんちゅうは意外とだれももらってくれなくて、鈴木東錦ばかりがもらわれていったので、鈴木東錦を多めに取ればいいんでしょうが
らんちゅうも今年こそ15cmの壁を超えたいのでどうしようか悩み中です
悩んでる間に産卵シーズンきちゃいますけどねw

ということで今年もいよいよシーズンインです
よろしくお願いします