ガンダムUC5話はもう圧巻
世の物語には起承転結というどうにも逃げられない呪縛がある
そもそもラプラスの箱なる秘密を抱えたまま進む物語の切れ味は悪く、よくわからないモノの謎解きなんてうんざりだと思うこと間違いないガンダムUCなのだが、よく動くキャラクターやガンダムの世界観の掘り下げ方が面白くて見ていた人も多いだろう
まあラプラスの箱の秘密は最後まで持ち越されるわけだが、5話では一気に起承転結の転の部分であり、一気に人間関係が動くわけで、これがもう爽快でたまらない
ミネバ、バナージ、リディさんの三角関係、というか勝手にリディさんが三角関係だと思っていたのだが、小気味よく徹底的にミネバにフラれまくります
単身MSで乗り込んで助けたつもりが拒絶され、さらに私を助けて何をするつもりかと問われて逃げてから考えればいいと返答したけど拒絶され、ジンネマンさんの奇襲むなしく逃げきれず、死の間際に手を伸ばしてこんな世界でも100億人が生きているんだから仲良く生きようぜと言っても拒絶され、最後はパラシュートも付けぬままに上空からダイブです
前フリとしてマーサさんにバナージを取り込めと言われて拒絶されて「プライドの高い女」という評価をいただいておりますミネバ様ですが、なんともなんとも、こんなボンボンと手を組むくらいなら命捨ててやんよ!とばかりにダイビングです
壮絶なる拒絶の後にミネバが手を組んで呼んだのがバナージ君
「受け止めなさい、バナージ!」
いろんなモノを受け止めるためにNT-D発動してまで追いかけるバナージ君、そして二人は結ばれましたとさ
めでたしめでたし
バナージ君とブライトの絡みもあり
ブライトは歴代ガンダムに乗った少年たち全てに接している貴重な存在、そのブライトが一生懸命にガンダムに乗る意味を解きますが、バナージ君は既に答えを持ってます、そうミネバを守るために元々乗ってるしそう言ってオヤジから受け取ってるわけですから迷いもクソもありません
しかしブライトは作中何度もガンダムと運命を口にします、これはバナージ君へのどうこうではなくリディたんに活きてくる伏線かもですね
マリーダさんいろいろあります
元々Zガンダム以降の強化人間ネタは悲惨なモノが多く、というかマリーダさん自身もZZの頃の強化人間の悲哀の象徴プルちゃんなのでまだ引きずってると表現した方がいいのか
年甲斐もなくマリーダ救出に命を賭けるジンネマンおじさん、あなたは中年の星だ!
ジンネマンおじさん一つ目の目標は奮闘もありましたが結局のところミネバ様がバナージ君に念力で送った愛の告白を見事にバナージ君が受け止めて達成、残るもう一つの目標であるマリーダ奪還なわけですが、これがどうもうまくいかない
バナージが一生懸命にニュータイプ特有の説得術で試みてもいいところまで行くんだけどなかなかうまくいかない、そんなイライラモードの中でハートブレイカーリディたんのデルタプラスを発見
「ガンダムは敵だ!」
問答無用でボコられるリディたんの乗ったデルタプラス、リディたんさっきミネバ様に猛烈に拒絶されてハートブレイカーなのに今度はマリーダさんにフルボッコですよ
マリーダさんバーサーカーモードのためもう手が付けられないかと思った時、我らが中年の星ジンネマンおじさん登場、そしておっさんとは思えぬこちらも愛の告白「一人にしないでくれ!」
ジンネマン大尉、かっこいいっす
そんなかっこいいジンネマンおじさんの言葉なんか聞いてもいないリディたんはデルタプラスを飛び出して拳銃でバンシィをバシバシと撃ちながら「お前もガンダムだろ!」っていう虚しい抵抗をしたりして、でもこれ物理的には無意味でしたがマリーダさんの心には致命傷を与えます
リディたんは意識を失い、マリーダさんは記憶を取り戻してバンシィを降り、無事に全員がモトサヤに収まりましたとさ
この回はまさにリディたんを暗黒面に落とすための回なのである!
そして意識を取り戻したリディたんの前には無傷のままコックピットが開いているバンシィ
ガンダム嫌いと言いながら大切にしていた先祖のお守りすら落として暗黒面に惹かれていくリディたん
今のリディたんなら大声で言えるだろう「リア充爆発しろ!」と
さて、他にも初代ガンダムやZガンダムで活躍したキャラも出てくる
ブライトは前述の通り、財団のやり方にイラッときたブライトさんがいろいろと糸引いたりして
ベルトーチカも相変わらずお綺麗ですし、カイも活躍します、セイラさんが居なかったのは残念だけどね
それと宇宙に上がれないと言う時にバナージに手を貸したのはエコーズのダグサ中佐と袖付きのパイロットであるギルボアさんだったように思えるのだが、連邦だのジオンだのではない人の繋がりの演出としても良い人選ですね
とにかくガンダムAGEがアレなので正統派ガンダムとしてあと2話、きっちりとクオリティを保って終わらせていただきたいと切に願うものであります
そしてこの作品を見た後、ミネバ・ラオ・ザビ萌え!という人が増えることを切に願うものであります
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