事業仕分けについて

ブログを1つにしてしまったので1日にたくさんのエントリーと、そして関係ないエントリーが混在する不便さでご迷惑をお掛けしております

 

さて、政治を目指すものとして昨今の事業仕分けについて違和感が多々ございます

あまりテレビも見ない、ネットでもそういった議論している掲示板などを見ていないので他に同様のご意見などございましたらお許しください

 

まず事業仕分けの意義について

概算要求が出たあとにその中身を精査するのは当然の仕事、自民党政権時代ではやはりこれがゆるかったというご批判も多々ありまして民主党政権に期待をしていた部分でもあります

しかし今回のようなやり方について素朴な疑問が数点沸いてくるわけです

・政権の目指す方向なきままに予算だけを削るのであればこれほどの仕掛けが必要なのか?

・公開しているにも関わらず、それはわかっている前提とばかりに官僚側の意見を聞かずにバッサリ切るのはいかがなものか?国民的な議論に発展させるのであればこれはよろしくない

・そもそも政治主導を訴えているにも関わらず話し相手が官僚というのはどうなのか?対官僚にも強く出てますよというアピールなのか?

つらつらと書きましたが、大体違和感の本質はそんなところですかね?

 

官僚は決められたことをする人たちです、だから今までの政権の継続的な運営経費と新政権のやりたいことをまとめた予算を要求してきたわけですね

それをどこにどうつけるかというのがまさに権力なわけです、これは政治のお仕事です

国民は予算をどう分配するかという権力を持った人たちを公選したわけで、それを示しもしないまま要求を出した官僚に言い訳もさせずにバサバサ事業ごとで切り捨てていくのはまったくもっておかしい行為に思えます

本来ならば公開しなくても各省庁の時点で政務次官、副大臣、大臣などその公選で選ばれた権力者がいるはずで、責任も彼らが負うべき立場です

だからこそ政治家同士がそれぞれの理念を持って予算を要求し、また削減しという姿こそが本当の姿なのではないでしょうか?

 

まだ時間が足りないのは重々承知の上で、結局この削減案もだれが作ったのですか?

各省庁からの要求にだれがこの削減案を作れるのか、政治主導なのであればその時点で各省庁の大臣や政務次官と調整ができるはずです、公開するかしないかはそれぞれの自由ですが

しかし見ている限り一方的に官僚を呼びつけて締め上げているだけにしか見えないのは、そもそもこの削減案自体が政治主導で作られた案ではないからなのではないか?と思えてしまうからなのかもしれません

財務省VS各省庁、であったはずの予算ぶんどり合戦を民主党議員(特に蓮舫議員)に押し付けているようにしか見えないんですけどね

 

科学技術分野での蓮舫議員の質問

「1位じゃなきゃいけないんですか?2位じゃだめなんですか?」

たじろぐ文部科学省官僚

そりゃたじろぎます、片や国民から権力を持たされた国会議員、これは理念や思想を語ることが許されています、いやそれが本職です

片や官僚です、組織人なんですよ

たとえこの官僚個人が熱い科学技術への思いを持っていても官僚はあくまで政治決定に従って仕事するしかない立場です、彼がもしその熱い思いを吐露すればそれはそれで問題となる相手なのです

だからこそイジメに見えるんですよね

 

ちなみに国会の予算委員会では国会議員同士の議論が見れます

当然相手は国会議員なので理念と思想をぶつけることが仕事の相手です

あまり報道はされませんが、鳩山総理の首を取りに行くのではなく正々堂々と理念と思想をぶつけて議論されていると思うのですがマスコミは見向きもしませんね

本来予算は予算委員会で議論されるべきものです、今やっている事業仕分けなんてのは概算要求をどうまとめあげていくかという政権側の課程に過ぎないわけです

物言わぬ官僚をイジメるのではなく、物言う野党とどう予算を組んでいくのか

それこそが本来の政治家たる姿だと思うわけです

長くなりとりとめも無くなって来ましたのでここいらで独り言を終了させていただこうかと思います

 

結論:蓮舫議員の質問、「1位じゃなきゃいけないんですか?2位じゃだめなんですか?」 これに明確に答え、完全否定し、日本の成長戦略をはっきりと示すのが現職議員の役目!その場所は予算委員会だ!