劇場版マクロスF虚空歌姫~イツワリノウタヒメ~ 感想
劇場版マクロスF虚空歌姫~イツワリノウタヒメ~をやっと見てきた
かなり勇気が必要だった
1人でいけなかったのでツレに付き合ってもらった
なんて情け無いおっさんなんだろう
しかしつくづく思うんだ、映画館ってさどんなにデジタル化されてもネット予約がバリバリできる世の中になってもいつの間にかおれより若い人が多く並んでたりしても
食べる物はポップコーンなんだな
ここから先ネタバレもあるので見たくて検索してきちゃった人は見ないほうがいいかもね
ストーリーとしては1話から7話という評判の高い話の再編集
アニメ版でも中だるみと勝手におれが呼んでいた学園シーンと陰謀暴くシーンとランカデビューまでのウダウダを全部前倒しにしたおかげでテンポよく話が進むと共に、人物描写が少なかったアルト本人やランカとアルトの絡み、さらにランカとシェリルとの絡みはうまく描けていたと思う
しかしシェリルはダメダメになっちまった、ただのツンデレヤンデレ女に成り下がってしまう
そもそも登場のシーンからして既にグレイスの手下臭のするセリフを発していたし、「だからねっ!!」みたいなツンデレセリフばっかりだし、乳首は見せないし(これは関係ないか)
映画の見所は最初のシェリルのライブシーン、そもそもこれ音楽PVだろうからそれが正解なんだが戦闘シーンよりライブシーンの方に力が入っていると言って過言ではない、それとグレイスの乳首だろうか、これはシェリルが乳首なしだったから特典映像をくれたんだろうね
こうなれば戦闘も何もかもなく2時間ずっと白うさぎ黒うさぎライブシーンでよかったんだと思う
一応戦闘シーンもよかったよ、早すぎて映画のスクリーンでは描写が追いついてなかったけどさ、きっと家庭用DVDとかブルーレイで出たらよく見えると思う
でもなんか最後に感動がないんだな、あの1話から7話までの物語を追ってちょいとランカとアルトのエピソード入れればそんなにはずさないだろうにと思うのに、なぜかシェリルの立ち位置を微妙にしてしまったので感動がまったくないんだ
おれはシェリル大好きだから余計にそう思うのかも知れないんだが、そもそもアニメ版と劇場版の流れを追えば結論は簡単だ
シェリル高慢な態度→アルトにイヤリング返せ→アルトに惚れる→ギャラクシー襲われる→ギャラクシーにいい思い出なんかないのになぜか気になる→イヤリングを返しにきたアルトも動員される→これ持ってて、お守りだから→「みんな、わがままいっていいかな」でギャラクシーを助けに行ってくれているフロンティア軍&SMS(とりわけアルト)にインフィニティを歌う
泣けるよな、でも劇場版だとさ
シェリル高慢な態度だがいざとなってアルトにすくわれる→アルトにイヤリング返せ→アルトに惚れる→スパイ疑惑(これ余分)→アルトにスパイ認定され傷つく(まじ余分)→アルトイヤリングを返しにくる、ちょっとぐらつくシェリル(ありえない)→ギャラクシーが襲われていることをグレイスが知らせる→シェリル実費でSMSを雇ってアルトを戦場に叩き込む→これ持っていってとお守り(まてまて、お前が戦場にいかせるんだぞw)→「みんな、わがままいっていいかな」(いいすぎです)→ランカが連れ去られてなぜか自分が歌えばなんとかなると思うシェリル(結局なりません)→なぜかそれを手伝うグレイス(お前の立ち位置はどこさw)→なんかしらんが助けられたランカとライオン熱唱
泣けないよな、ってか疑問点が多すぎる
上述したアルトとランカの描きこみは良かったと思うんだ、アルトの個性とランカと他キャラとの絡みがなかなかに良くなっていた
シェリルは、ってかグレイスの立ち位置がまず不鮮明なんだよな、多分普通にランカ探しに来てバジュラに連れ去らせようとしていたのはわかるんだが、そういう描写もなし
ランカがアイ君(バージョンアップ版)に連れ去られたのになぜかそれを阻止するシェリルを手助けするし
最後も「2人の歌姫(めがねキラリ)」って呟いてニヤついってるだけだし、ってかそれ菅野よう子の代弁だろ?といいたいわけだが
そもそも悪役がその役目を果たさないから爽快感がないんだな
さらにそのグレイスの手下にシェリルの位置を持ってきたのも不明だ
どうせ悪役に落とすなら徹底的に落としてもらって、アルトを色仕掛けで落としてランカを連れ去ろうとするならそのように描写すればいいし、アニメ版同様に何もたくらみを知らないのであればそのように描けばいいのにと思うんだ
おれの知っているシェリルは(ってか勝手に妄想しているだけだがw)一度「スパイ!」と言われて突き飛ばされた男にホイホイついて行くようなタマではないと思ってたんだけどな
しかも自分の金で自分の故郷を守れと無理矢理戦場に送り込んでおいて歌で応援なんて泣けないシチュエーションにだれがしたんだ?
ここはスパイも何もかもほっといてアニメ版同様にフロンティア政府がSMSに依頼して行ってもらわないと泣けないことないか?
うーん
おれみたいな素人がとやかく言っても仕方ないんだろうが、プロである河森やら吉野がその道理をわからないわけでもないだろうし
完結編に向けての伏線か何かなんだろうかね?
そもそもイツワリノウタヒメというサブタイトル、スパイ疑惑の出た時にマジでアルトを引っ掛けにきたんだと思ってたんだがそこまでのふくらみもないまま、何がイツワリやねん?
ランカが真の歌姫でシェリルはイツワリなのはアニメ版みた人間ならだれでもわかっていることで、だからスパイっていう斬新さで来るのかと思ったがそうでもない
なんだろう、この期待はずれ感w
伏線広がりそうで広がらなかったときの喪失感なんだろうな、見終わっての感想が
で?
の一言に尽きる
「物語はどうでも良かった、2人の歌姫が並んで歌ってミサイルがとんでっけーならそれでよかった、今は反省している」
みたいな作りなんだよね
なんかもう陰謀論とか関係なく若者が夢と希望を追いながらも戦争に巻き込まれていく姿を純粋に描いた方が映画単体としてはよかったんじゃないかって思えたんだけどさ
まあいいや、おれ別に水野晴郎でもなけりゃおすぎでもないから、見に行って普通にシェリルのライブシーン良かったよって程度書いとけばいいんだよな
それにしても不完全燃焼すぎる作品でした
ディスカッション
始めまして 通りすがりです
やっぱりマクロスFも例に漏れず TVアニメが映画化すると大ハズレになるパターンだったんですね
昔 鋼の錬金術師の映画を見て今まで持ってたTV版の良いイメージまでぶち壊れて残念な気持ちになった事が有るので
マクロスどうしようか悩んでた所なんです
ブログ参考になりました
ジャンさんこんにちは
本当に映画化する意味を小一時間くらい問い詰めたくなるのってありますよね
でもブツブツいいながらもきっとマクロスは完結編を見に行くと思う自分が情け無い限りです