氷菓というアニメの評価
今シーズンは珍しく普段は見ないようなアニメを見て見ることにした
その中でもおれのもっとも縁遠い京都アニメーション(通称京アニ)の作品である氷菓はもっとも最後に見た作品である
すでに4話が放映されており、続けて一気に5話まで見れたのがよかったのかも知れないが、本当にどうでもいい事件でもないことをもっともらしくこじつけて推理アニメとして成り立たせているわけだ
だがしかし、このなんの脈絡もないような5話までの一段落でしっかりと推理アニメの要件は全てこなしているわけだ
京アニと言えば学園モノで日常生活モノと決め込んでいて冒頭こそ真面目に見ていなかったが、なんのなんの、大筋で出てくるヒロインのおじさんの調査をベースに小気味よく物語が構成されていて、無駄が一切ないんだ
いや、なくはないだろう、おにぎり食べる必要があったのかとか椎茸干してるのを取り込む意味があったのか、そこはまあ置いといて、1話から何気なくつながっている事件っぽい何かがそれとなく伏線となっていて、4話時点では同級生が集まってそれぞれの可能性を検証するという形で視聴者の脳みそを刺激して5話でオチという、なんとも高等テクニックを使って描かれているわけだ
アニメマニアであれば週に何本もの放送を掛け持ちするだろうからあまり気付かないかもしれないが、これハリウッド映画のシャーロック・ホームズに匹敵するくらいに推理モノとしてはよく出来ている作品なわけだ
と、偉そうに書いているのも興味なくて録画データが溜まっていて一気に見たおかげなんだけどさw
何気ない一瞬のシーン、何気ない事件ともなんとも言えない謎掛けが連鎖して結末へと向かう心地よさ
ただこのアニメの問題なところは、結局その謎が矮小すぎてどうでもいいってことくらいか
ヒロインの美少女の叔父のことなんてどうでもいいし、文化祭がどうだとか音楽室でどうとか、そういうどうでもいいことを題材にされてしまっているから本当にどうでもいいんだけど、それをこんな高等テクニックを使って描いていることに面白みを感じるんだけどね
多分アニメ化の演出が推理モノとしての完成度もだが、焦点がやる気のない少年の成長日記なんだろうからそれでもいいのかも知れないけどさ
とりあえず謎に興味があるかどうかは別として、その推理モノとしてのクオリティの高さを実感するのは面白いかもしれないよ
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