自転車と私

2014年4月10日

ジョギングのエントリーをしたときに書いたとは思うが、おれは腰を悪くした

夜更かし、深酒、運動不足、これらが腰を悪くする原因だ!と近所の整形外科の先生に怒られた
腰の状態がよくなったら運動をしなさい、でも膝も悪いからと勧められたのが自転車だったのだ
腰を痛めてから半年後、小牧市のカミハギで買ったのがMTB
自転車通勤をすれば10万円の自転車なんて浮いたガソリン代ですぐ元が取れるんだぜ!って思っていたが、実際に片道15kmの道を走るのはかなりの一苦労、一日自転車通勤したら翌日は体が重くて動かなかったのをよく覚えている
買ったのはTREK4900、ハードテイルのクロスカントリーモデル
スリックタイヤを履かせて暑い日も寒い日も通勤をすること数ヶ月、やっと通勤くらいではなんてことない体力を得たように感じた
豊田市にフォレスタヒルズという公園がある
毎年そこでミニトライアスロン大会が開かれるのだが、そこで自転車セクションを走る人がいないということで呼ばれた、たった6km走れば良いと言うことだったのでナメてかかったのが失敗したのかもしれない
そこは猛烈な坂道、おれは最下位、ってか自分でいうのもなんだが良く完走したと思えるくらいに限界を超えていたのだ
周りはみんなロードレーサーだったじゃないか!だからおれもロードレーサーなら、きっとロードレーサーなら
ってことでキャノンデールR700をその帰りに購入したw
コイツと共に死ぬほど走った
「ちょwwwロードレーサーすげーwwうはwwうはww」
みたいなテンションで毎日走った
走ってみて思った、100kmくらい走れるんじゃね?
今なら軽いハードルさ、でもその時はものすごいチャレンジである
何せそれまで30kmしか走ったことないのだから
バイクラの100km特集を読みまくり、薄皮あんぱんを忍ばせて100kmチャレンジにでかけた
辛かった、もう限界だと思った、でもギブアップしようにもだれも助けてはくれない世界
やっとの思いでたどり着いた新舞子、ここから同じ距離を戻らなければいけないんだよな。。。
帰りの足取りは重かった、もう体力はなく気力もなくなった、ただ無意識にペダルだけを漕いで気がつけば自宅だった
シャワーを浴びて喉を潤し胃袋に物を詰め込むと倒れこむように寝た、本当に体の中身が空っぽになった、翌日からは30代でもお腹がグーグーと鳴るくらい腹が減った
これが本当の自転車の世界なのか
それからというもの、アホみたいに走った
自転車が楽しくてしかたなくて、とにかく乗った
だが飽きっぽい正確なおれ、また仕事がどうしても夜の接待をする立場になってくると付き合いとして夜遅くなるのが日常となり、また夜更かし、深酒、運動不足の日々が続く
仕事なんだから仕方ないと言い訳しながらもそれを続けてどんどん体力を失っていたのだ
それでも自転車レースの前となれば禁酒し、1回はまたがってからレースに出るようにしていた
飽きっぽい性格は自分自身で一番良く理解している、だからきっと自転車にもう飽きたのだろうか
そう思っていたが昨年の選挙三昧の日々に一番恋しかったのは実は自転車だった
休みが取れたら新舞子まで走りにいくんだ!といつも思っていた
選挙が終わってしばらく泥のように眠り、さあロードレーサー乗るか!と気合を入れて桃太郎神社まで足馴らしに行く途中、U字溝にハマって落車した
肩を打撲、背中は擦り傷だらけという状態にしばらく運動どころではなかった
お手伝いした選挙で候補者が落ち、大好きだった自転車からは落とされ、そして将来への不安と怪我の痛みでおれのテンションは底にまで落ちていた
なんとかしなくてはいけない
シルバーウィークというのを仕事をして過ごし、テンション落ちまくって疲れた頭でとりあえずロードレーサーを治そうという気力だけが湧いてきた
自転車で落ちたテンションは自転車で上げれば良い
しかし傷ついたフレームはどうにもならず、フレーム交換を視野に入れていろいろ探していたとき、おれは中華カーボンフレームに出会ったのだ
ヤフオクで最初見かけたとき、明らかに予算オーバーだった
しかしeBayにも出品されていることを教えていただき即ポチしたのだ
あれほど即ポチはしまいと心に誓っていたのに、中華カーボンフレームのおかげでおれの中の自転車熱がメラメラと燃えていくのがわかったのだ
予算オーバーは必須なのにパーツまで全部揃えて、そして自分で組み立てるという燃え方だ
おれのハートに火を付けたのはお前だぜ、中華カーボンフレーム!
しかし季節は冬、乗り込めないとわかると今度は塗装を始めてしまうという熱の上げよう
機械物は確かに所有する楽しみもあるだろう、使うという楽しみ方もあるだろう、しかしおれが子供の頃から機械をいじる楽しさも知らず知らずのうちに教え込まれていたのだった
ラジコンカーの頃はいじるのがとにかく嫌いだった、アレはもっとシビアな世界だっ