自転車を買おうと思っているアナタに

2019年6月15日

先週くらいからたまたま昔の知り合いだったりツレのツレだったりと立て続けに自転車を買う相談が舞い込んで来たので一応書き記しておきます

まずは一般論から
ロードレーサーが欲しいと思った方は中途半端に高いクロスバイクとかなんかしらないけど安いロードレーサーを買うのは辞めたほうがよろしいかと思います
価格帯にして10万円前後のロードレーサーであれば実際に乗り込んで見てもっと軽さを求めたい!と思った時にパーツだけ変えればなんとかなりますので最初から10万円のっていうとハードルが高く感じるかも知れませんがこれくらいの価格帯のモノがオススメです
メーカーはどこがいい?と聞かれても、正直好きな色とか見た目で選んで結構ですw
また、予算をもうちょっと取れる方もいきなり高剛性の自転車を買われるのはどうかと思うんですよね、体力的な意味で
とにかく乗り込まないと体力はつかないので一番最初の体力のない時期には「長距離でも疲れにくい」とか「乗りやすい」と書いてあるフレームの自転車がいいと思うんだよね
どっちみち自転車乗りになっちまえば最低でも2台の自転車を保有することになります、マジでw
だから最初は乗りやすいロードレーサーにして距離を乗ることを重点に置いていただいて、物足りないと感じたらどかっと決戦用バイクを買われるのがよろしいかと思うのです
コンポーネントの違いは単純に軽さと耐久性の違いってくらいでOKです、レースでるのに105以上じゃないとだめですか?って聞かれても、別に変速できてブレーキが効くならなんでもOKとしか答えようがありませんし、10速じゃなきゃだめな理由もないです
SORAでもTIAGRAでもレースに出ている人は居ますからそれほど気にすることはないかと思います
ついでですが、この時期は自転車メーカーの新車発表を控えてとても品薄な時期です
しかし逆に言えば在庫処分品が期待できる時期でもあります
身長が極端に低い人とかデカい人に取っては千載一遇のチャンスです、入りにくいかと思いますが自転車屋さんに直接行ってみると思わぬ値引きがあるかもですよ

一般論はいいから本音を言えという方向けに
はっきり言えば好きなの買え!ってことですw
色でもメーカーでも見た目でもなんでもOKです、好きなの買ってください
乗るのは自分ですから、欲しい物を買ったというテンションは自然と乗る時間を増やします、高い買い物をすればするほどそのテンションは続くはずですから是非とも好きな自転車を買ってください
ただ一般論の冒頭でも書きましたが、予算の都合で妥協が必要な場合は無理に買わない方がいいかもしれません、おれは世の中に乗られなくなったクロスバイクの存在を山ほど知っていますw
クロスバイクって便利なようでどこにも特化していないので、通勤用とかの明確な用途がない限り乗られなくなります、サイクリングとかを目的にしている人は一度でもレースに出てしまうと間違いなくロードレーサーに取って変わられる存在なんです
ですからそういう明確な用途がない限りは辞めたほうがいいです
あと、人がおれに聞きたいのはきっと中華カーボンフレームのことだと思うのですが、これは走る楽しさというよりは組み立てるとかいじる楽しさの方が大きいのでなんともかんとも
実際に数十万円出して買った自転車って怖くて自分でメンテナンスできないじゃないですか、それを数万円のフレームだし、壊れてもいいやっていう感覚を持ちやすいフレームなんだと思うのです
塗装だって失敗してもまた来年変えればいいやって思えるくらいの低価格フレームですからね
ラジコンをやっていた方ならこの感覚が理解できると思うのです、走らせるだけが楽しみじゃないってのと、これほど単純なメカの集合体なのになんで専門職がいるの?みたいな
ラジコンレースであればそれこそ毎回ディレーラーを完バラして掃除して組み立てるくらいのメンテを当然のようにするわけで、ただデカイパーツを適正に取り付けてワイヤー通すだけの作業を専門家がやらないと。。。みたいな言われ方すると笑っちゃうわけで
面取りだとかもグリスアップもわざわざそれが宣伝になるんだってくらいの感覚で見てます
各部がそれぞれにちゃんとした動きをするように組み立てる、必要以上に手間暇かける必要はなし、バリがあるなら削る、ガタがあるなら原因を突き止める、それだけのことじゃんよって
でも人命が関わることなんで全員にそれを理解してもらおうとは思いませんから、世の中にはとんでもない方もいらっしゃるのでそこが難しいさじ加減なんですけどね
一番面白い部分をショップにお金を払ってなくしてしまうのがもったいないですよ、って程度のアピールだけはしておきたいなって思ってるだけです

服装について
この季節は間違いなくサイクルジャージとレーパンは必須だと思っております

DECOJA サイクルライドパンツ ソフィーII レーパン (23

価格:4,980円(税込、送料別)

サイクルジャージもレーパンも、さすが専門品だけあってなかなかに着心地がよく、汗でべとつかないしまとわりつかないし、特にクソ暑い夏場にはその効果を実感できます
某有名衣料ショップのでいいじゃん?って人も居ますけど、実際に使ってみればわかりますが全然威力が違います
これだけは一度使ってみてもらわないとなんとも言えませんw
無理に高い欧州メーカーのでなくて結構ですから、一度サイクルジャージとレーパンの威力を実感してもらうといいかと思います

ビンディングペダルについて
転ぶんじゃないか?って不安がっている方も多いかと思います
はっきり言いますが慣れないうちに必ず3回は転びますからw
転ぶのを怖がっていて自転車に乗れますか?と、どうしても必要かと言われるとそうでもないのでどうでもいいっちゃーいいんですけど
足を固定するということは回転させる際に踏むという力だけでなく引くという力が加えられるということ
でも実際に引き足というのを意識しているわけではなくて、スムーズに回転させていると自然に足を引き上げていて足を固定していればその上がる足にペダルがくっついていくので効果を発揮するとかしないとか、なんとも書くのが難しいですが、ようするにただ踏むだけという状態よりは回転させやすいということはご理解いただけますよね?
じゃあ別にそれいらないって話なら要らないんです、マジで
それとSPDかSPD-SLどっちがいいか?みたいな話もどっちでも好きな方にしてくれという話です
個人的にツーリングメインで歩きまわりたいのでおれはSPDペダルとシューズを使ってますが、ペダルも数千円のものだろうしペダルレンチで簡単に付け替えれるし、シューズだって2万円しないものなんだからいろいろ試してみればいいと思います

ヘルメットとグローブとアイウェア
ヘルメットとグローブは必須です、ってか危険なんで必ず装着しましょう
昨年秋にトレーニング中に落車したのですうが、U字溝に突っ込んでしまいまして、ヘルメットのおかげで頭をU字溝の淵にぶつけて割ることもなく助かりましたという経験があります
その他、道路上には危険がいっぱいです、自分がしっかり走っていても相手の都合で事故は起こりますし、特に自動車の方々からすればとんでもない速度で走るロードレーサーという存在にはあまり慣れてはいないので事故になりやすいのかと思います
グローブもまた然り、落車するときに無意識に手を付くことが多いです、そんな時に手を防護してくれるのはグローブですので必ず装着した方がよろしいかと思います
ヘルメットは安い物なら数千円から、グローブも2000円くらいからありますので身の危険を考えれば安い物ですね
アイウェアも個人的にはあった方がいいかなって思うのです、夏場だと虫が飛んできたりしますし、道路で車が跳ね上げた小石などが飛んでくることもありますし、風よけとか日差しよけだとか、結構な機能を果たしてくれますからね
以前は通勤用にレンズを入れ替えられるのを使っておりましたが、最近では調光レンズっていうの?明るさで色が変わるレンズが付いたRudyのヤツがショップ限定で売ってまして、それを買ってレンズを入れ替えることなく昼夜使えてとても便利です

工具について
自分である程度メンテナンスをしたいというならばともかく、突発的な何かに対応したいだけなのであれば携帯用の六角レンチのセットとかタイヤレバーくらいもっとけば大丈夫なんじゃないのかな?
工具一式買っても1万円くらいで買えるのだから買っておいても損ではないかもね

チームについて
そんなんしらんがなw
大体ショップにはチームがあると思います、ただし毛色はそれぞれかと
うちの地元にも有名ショップがあり、そこは毎週末に練習をするというチームを持っております
でもおれはそこには参加しておりません、毛色が違いすぎるというかなんというかw
自転車はチームでなくても楽しめる乗り物です、でもチームで走ればそれはそれでまた楽しい乗り物です
競技の結果を追い求める楽しみもあれば、ただツーリングをするという楽しみもあります
それぞれ目的の合う人達が集まって集えばいいと思いますけどね
そのためにもインターネットを活用されればいいと思います

その他
いろいろ書いてきましたが、結局は本人のやる気と体力次第です
まったり楽しみたくても走れるだけの体力がなければ使えない道具でしかありませんからね
とにかく買う、とにかく走る、運動経験のある方であれば1ヶ月、2ヶ月くらいでそれなりに走れるようになるのではないでしょうか?
走れるようになってからが自転車の楽しみですから
レースに出るもよし、ロングツーリングするもよし、ヒルクライムするもよしです
個人的にしまなみ海道のあの美しい風景がとてもお気に入りです、アップダウンはありますが数十キロ走れるだけの体力ができたら是非とも挑戦してみてください